アマティ社
<ボトルシップ> ハンナ号
(#1355)
アメリカ独立戦争は主に陸上で戦われましたが、
古来の歴史家が指摘しているようにその最終的
決着は海戦によりました。
実際、海戦は1775年6月「マルガレッテ号」の
捕獲に始まり6年間も続きました。これは、当
時のアメリカが英国と対応できる海軍力をもっ
ていた証拠です。英国軍は故郷を遠く離れて植
民地の反乱軍を撲滅するだけでなく、海外より
入ってくる植民地軍の物資援助の輸送ルートを
破壊せねばなりませんでした。しかし、英国に
対する植民地の反乱が他の諸国をもひきこみ、
地球上の紛争にまでエスカレートするにおよび、
アメリカの勝利はほとんど約束されたようなも
のでした。
独立戦争については、各所における英国軍艦の
焼き討ちに始まり、多かれ少なかれ連携のある
植民地独立戦争に発展し、究極、アメリカの英
国からの完全独立を目的とするようになりまし
た。ボストン駐留の英国への軍需物資の補給を
絶つため、アメリカの立役者ジョージ・ワシン
トンはマサチューセッツ州の海岸辺りの住人ー
彼らはほとんど船乗りでしたがーを徴収し、海
軍部隊を結成し、州所属および個人所有の船に
乗せました。この艦隊に最初に所属した船が『
ハンナ号』でした。
『ハンナ号』は1775年9月2日ニコラス・ブロ
ーソン大尉の指揮のもと、英国軍の補給路遮断
の命をおびて出撃し、2日目にして軍需物資・材
木満載の英国軍艦「ユニティ号」を捕獲しました。
この作戦の成功に刺激されて「フランクリン号」「
ハリソン号」など5隻のスクーナーおよびブリガン
ティン型「ワシントン号」が出撃し、ここに独立戦
争の海戦の火蓋が切っておとされました。
『ハンナ号』はもともと漁業用のスクーナーで、
1760年建造、排水量78トン、マサチューセッツ
・サレムの ビーボーディ博物館に飾られている絵
画の商船スクーナー「バルティック号」と同型の船
です。
海戦出撃には、4ポンド砲4門を急ごしらえの砲門
に備えつけました。そして、ジョージ・ワシントン
海軍のほかの船と同じように『ハンナ号』の船旗に
は一方には松の木、他方に“天上への願い”の言葉
が書かれてありました。1775年10月、アメリカ
独立戦争の先駆けを立派に果して、持ち主に返され
ました。
模型キット仕様:
ボトルの大きさ:
長さ24.5×幅6×高さ9cm
船体全長:9.5cm
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