ビリングボート社(デンマーク)
カティサーク号 (#564)

(★★★熟練者向き)
デンマーク・ビリングボート社(#564)カティサーク号/(株)帆船模型スタジオM
ビリングボート社(#564)カティサーク/(株)帆船模型スタジオM


19世紀の半ばから末にかけて出現したクリッパー
型帆船は、その速度と美しさにおいて、まさに帆
船時代の最後を飾るにふさわしいものでした。
カティサークは、1869年英国のジョン・ウィリス
氏の依頼で建造された963総トン、全長84mの木鉄
交造船で、最高17ノット以上という快速クリッパ
ーでした。
本船は、中国の新茶をロンドンの市場へ運ぶこと
を目的としたいわゆるティー・クリッパーでこの
鮮度を必要とする貨物は、ロンドンの到着が1日
でも早ければ、それだけ高い値段で取引されたた
め、クリッパー同志の烈しい競争が展開されたの
でした。中でも、1872年の『サーモピレー』との
レースは広く知られています。同じ日に上海を出
帆した両船は、始めはカティサークがリードして
いましたが、28日目強風のためカティサークは舵
を紛失してしまいました。応急舵を作って航海を
続けましたが結局ロンドン到着は、サーモピレー
に1週間の遅れをとってしまいました。それでも、
途中での災難を知った人々は、こぞってカティサ
ークを称賛したのでした。しかし、カティサーク
はその後もレースに勝利を納めることはできませ
んでした。そして、1879年にオーストラリアの羊
毛を運ぶウール・クリッパーとなってからは、「速
い」船長に恵まれ、シドニー、ロンドン間71日の記
録を樹立するなど、目覚しい活躍をしたのです。
その後船主、国籍を変えながら、1920年頃まで貨物
船として働いていましたが、1922年にダウマン船長
によってイギリスへ買い戻され、元の美しいクリッ
パーの姿に戻されました。
1953年にはカティサーク保存協会が設立されグリニ
ッジの乾ドッグで、残存する唯一のクリッパーとし
て、永久に保存されることになったのです。


プランクオンフレーム(骨組板張り)式船体、外板
は一重張り。
木製パーツはレーザーカット済み。

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